五穀豊穣を祈る「正ノ木祭」始まる 甲府 稲積神社

甲府市の神社では、5月の大型連休の期間に五穀豊穣などを祈る伝統の「正ノ木祭」が、始まりました。

江戸時代から続くとされる「正ノ木祭」は、農作業が盛んになる時期を前に五穀豊穣を祈ったのが始まりとされ、甲府市の稲積神社で例年、5月の大型連休の期間中に行われ、神社の周辺は200近い屋台などでにぎわいます。
ことしも2日から始まり、神社では午前中、甲府商工会議所による「献木祭」が行われ、神職や関係者およそ30人が拝殿で神事に臨みました。
このあと境内で植樹が行われ、甲府商工会議所の進藤中会頭と甲府市の樋口雄一市長らがことし新たに植えられたサカキの根元に土をかけ、樹木への感謝を捧げていました。
正ノ木祭実行委員会の藤本浩委員長は「いよいよ正ノ木祭が始まると思い、身が引き締まります。ぜひ多くの人に楽しんでほしいです」と話していました。
神社では5日までの「正ノ木祭」の期間中、例年と同じ8万人ほどの人出を見込んでいて、3日からは神社の周辺で交通規制も予定されているということです。