県立博物館 韓国の国立博物館と交流展開催で覚書

日本と韓国の国交が正常化して来年で60年となるのを前に、県立博物館と交流を続けている韓国の国立博物館の関係者が来県し、両館で初めての交流展を開く方針を確認しました。

笛吹市にある県立博物館を訪れたのは、韓国・チュンチョン北道にある国立清州博物館の李陽洙館長ら4人です。
県立博物館と清州博物館は県とチュンチョン北道が姉妹都市関係にある縁から職員の相互派遣などの交流を15年以上続けていますが、24日は日韓国交正常化から来年で60年となるのを前に、初めての交流展を開くための覚書が取り交わされました。
清州博物館の李館長はあいさつで、「両国が互いに理解し、協力しあい、美しさを感じられるよう努力をしていきましょう」と述べました。
これに対し県立博物館の守屋正彦館長は「昔から日本と韓国は結びついています。この地域と清州博物館が結びついた形で交流がさらに進めばよいと思っています」と応じました。
覚書によりますと、清州博物館では来年、県立博物館の収蔵品を活用して山梨県の歴史と文化を紹介する企画展を開くほか、県立博物館でも再来年以降、同様の取り組みを行います。
このほか、互いの博物館を姉妹館として紹介する常設展示を設ける方針で、両館は「交流をさらに深めるきっかけにしたい」としています。