早川町 リニア工事の土仮置き場 県の調査で重金属基準値以下

早川町にあるリニア中央新幹線の工事で出た土の仮置き場の地下水から、環境基準を超える量の重金属が検出されたことを受け、県が調査を行った結果、すべての地点で基準値を下回ったことがわかりました。
県は当面の間、JR東海と連携して、定期的な監視を続けるとしています。

先月JR東海が行った調査で、早川町にあるリニア中央新幹線のトンネル掘削工事で出た土の仮置き場の地下水から、国の環境基準の1.4倍の重金属「セレン」が検出されました。
県によりますと「セレン」は自然界に広く分布していますが、慢性的に過剰摂取すると脱毛や下痢などの症状が出ることがあるということで、県は、今月17日、現地の10か所の地点で水を採取して「セレン」の量を分析しました。
その結果が19日公表され、県によりますと先月、基準値を超えた地点も含めてすべての地点で基準値を下回り、周辺環境に影響がないことがわかったということです。
県によりますと、JR東海が引き続き原因を調べることにしていて、県としても当面の間、JR東海と連携して定期的な監視を続けるとしています。