感染者数比較的多い「溶連菌感染症」の一種 感染対策を

山梨県は直近1週間の感染症の発生動向を発表し、このうち、主に子どもが感染する「溶連菌感染症」の一種は感染者数が比較的多い状況が続いているとして基本的な感染対策を行うよう呼びかけています。

山梨県は、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症の発生動向について、今月8日から14日までの1週間に定点の医療機関に報告された感染者数を発表しました。
このうち主に子どもが感染し発熱やのどの痛みなどの症状が出る「溶連菌感染症」の一種、「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」の感染者数は62人で、前の週より11人減りましたが比較的多い状況が続いているとしています。
一方、手足の痛みなどを引き起こし、死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」について、ことしに入ってから例年を上回る7人の感染が報告されたことから、県は感染者の年代などを整理して公表しました。
感染者の内訳を見てみますと男性は2人、女性は5人で、70代が4人と最も多く、次いで10代以下が2人、60代が1人となっています。
また、このうち60代以上の2人が亡くなったということです。
県感染症対策センターは、今月の時点ですでに過去10年間の1年分の感染者数を超えていることから、手洗いなどの感染対策を心がけるとともに、切り傷などは清潔に保ち、発熱した場合には速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。