環境基準を超える重金属「セレン」検出で県が現地調査 早川町

早川町にあるリニア中央新幹線の工事で出た土の仮置き場の地下水から、環境基準を超える量の重金属「セレン」が検出されたことが分かり、県が調査を進めています。

JR東海によりますと、早川町にあるリニア中央新幹線のトンネル掘削工事で出た土の仮置き場の地下水から、国の環境基準の1.4倍の重金属「セレン」が検出されたことが、先月行われた調査で分かったということです。
県によりますと、「セレン」は自然界に広く分布していますが、慢性的に過剰摂取すると脱毛や下痢などの症状が出ることがあります。
JR東海からの報告を受けて、17日、県の担当者4人が町内で環境調査を行い、仮置き場の周辺で地下水を採取したほか、近くを流れる早川の2か所で専用の容器に水を入れていました。
県は今後、採取した水に含まれるセレンの量を分析して、周辺への影響を調べるということで、結果がまとまりしだい公表したいとしています。
県大気水質保全課の和田政一課長補佐は、「県としても住民の安全安心のため取り組んでいきたい」と話していました。