甲斐善光寺の修理 貫主らが知事に修理費用の支援要請

国が指定する重要文化財、甲府市の甲斐善光寺の修理におよそ33億円の費用が必要なことから、貫主らが長崎知事に修理費用の資金確保に向けた支援を要請しました。

国の重要文化財に指定されている「善光寺本堂」と「善光寺山門」は、老朽化で雨漏りがひどいことなどから、今年度から令和15年度までの10年計画で、修理事業を進めていく予定です。
甲斐善光寺によりますと修理が大規模になることや物価が高騰している影響によって、修理費用はおよそ33億円が必要になるということです。
これを受けて10日、甲斐善光寺の藤井明雄貫主と吉原知仙副住職が県庁を訪れ、長崎知事に面会して本堂の修理などについて支援を求めました。
この中で、はじめに藤井貫主が「10年に渡る長期の修理事業になりますので、県にもさまざまなご協力をお願いいたします」とあいさつしました。
これに対し長崎知事は「今年度から始まる修理事業をしっかりと進められるよう、補助金の活用など県として最大限の協力をしていきたい」と応じていました。
面会のあと藤井貫主は「知事から、国の宝に対する心強い応援の言葉をいただけた。貴重な文化財なので、できるだけ大勢の協力をいただけるよう全力を尽くしていきたいです」と話していました。
甲斐善光寺は修理費用について幅広い協力を得るため、クラウドファンディングを活用することも検討しているということです。