“家庭向けワインの品質向上を” 甲州市で鑑評会

山梨県産ワインの品質向上につなげようと、専門家が味や香りを審査する鑑評会が、山梨県甲州市で開かれました。

この鑑評会は、1000円から3000円程度の家庭向けワインの品質を上げることで、多くの人にワインを楽しんでもらおうと、山梨ワイナリー協会や県ワイン酒造組合などが毎年開いています。
今回は、県内のワイナリー52社が製造した、赤や白、それにロゼなど、合わせて96種類が出品されました。
東京国税局の鑑定官や県内のソムリエなど14人の審査員が、銘柄が分からないようにボトルに紙を巻いてラベルを隠したワインをグラスに注ぎ、色合いや香りを確かめたり実際に口に含んで味を確認したりして5段階で評価していました。
評価結果や審査員のコメントは後日、各ワイナリーに通知され、今後のワインづくりの参考にしてもらうということです。
山梨ワイン鑑評会の堀内孝実行委員長は「鑑評会の結果を参考に、ワイナリーには評価の低い商品に関してなぜよくないのかを理解してもらい、次の製品づくりにつなげてほしいと思います。ワインは山梨の主要産業の一つなので、品質の底上げにつなげたいです」と話していました。