富士山噴火に備えた機材運搬車両お披露目 山梨 富士河口湖町

富士山の噴火に備えて山梨県は対策拠点の立ち上げに必要な機材を運搬する車両を導入し、27日、富士河口湖町でお披露目されました。

この車両は富士山に噴火の兆候が見られた際に、情報収集などを行う現地対策拠点を速やかに立ち上げようと、山梨県が導入しました。
県によりますとワゴンタイプの車は積載量が1トンで、通信手段として衛星電話を搭載しているほか、移動式の活動拠点としても使えるように、テーブルや電源なども備えています。
また、四輪駆動であることなどから火山灰の上や凹凸のある道でも走行できます。
さらに、専用トレーラーを牽引することで、250キロ分の機材を追加で運ぶことができるということです。
27日はドローンで撮影した富士山の映像を受信し車の中でリアルタイムで確認する様子が公開されました。
県火山防災対策室の渡辺一秀富士山火山防災監は「富士山は噴火口がどこにできるか分からないので、噴火の予兆が見られたときには素早く準備することが必要になる。今後はこの車両を使って現地対策拠点を設置する訓練を行いたい」と話していました。