葉ごぼうの収穫 新たな特産品に 鳴沢村

山梨県の富士北麓地域で新たに特産化の取り組みが進められている、葉ごぼうの収穫が鳴沢村で行われています。

山梨県の富士北麓地域では、農閑期にあたる冬から春にかけての農家の収入を増やそうと、3年前から葉ごぼうと呼ばれる野菜を栽培しています。
葉ごぼうは、ごぼうとは違い、根の部分が短く葉や茎の部分も食べられるのが特徴で、ことしは鳴沢村や富士吉田市などのおよそ10軒の農家が栽培に取り組んでいます。
このうち鳴沢村の渡辺豊富さんの畑では、今月中旬から収穫が始まっていて、25日は20センチほどの長さに成長した葉ごぼうを一つ一つ丁寧に収穫していました。
地元のJA北富士によりますと、根の部分はごぼうに似ているということですが、葉の部分は山菜のような苦みがあるということで、煮物や天ぷらなどにするとおいしく食べられるということです。
渡辺さんは、「この地域では農家は冬に収入がないので、春先の今の時期に収入があるのはありがたいです。春を感じるほろ苦さがとてもおいしいので、食べてもらいたいです」と話していました。
葉ごぼうの収穫は来月中旬にかけて最盛期を迎え、地元の道の駅や農協などで販売されるということです。