交通事故に歯止め 武田信玄の動画で安全運転を呼びかけ 山梨

増加傾向にある県内の交通事故に歯止めをかけようと損害保険会社でつくる団体は、戦国武将・武田信玄が登場する動画で安全運転を呼びかけています。

県内では去年、交通事故で29人が死亡し、2595人がけがをしました。
いずれも前の年を上回っていて、警察は新型コロナの5類移行に伴う行動制限の緩和で交通量が増えたことが背景にあるとみて警戒を強めています。
県内の損害保険会社でつくる団体は、交通事故の増加傾向に歯止めをかけようと戦国武将・武田信玄が登場する動画を今回、初めて作成しました。
動画は「交通事故」、「飲酒運転」、「自転車」の3種類でこのうち、「飲酒運転」の動画では、飲食店で酒を飲んだあと、そのまま車を運転しようとすると突然、武田信玄が登場します。
そして、「飲酒運転は身の破滅を招く」と強いことばで警告し、ドライバーに考えを改めさせます。
この動画は山梨県警のホームページで視聴できるほか、交通安全教室や運転免許センターなどでも活用されるということです。
日本損害保険協会山梨損保会の梶山治哉会長は「県民になじみが深い武田信玄のことばとして伝えることで、幅広い年齢の方に交通安全の大切さが届いてほしい」と話していました。