ラリードライバー 篠塚建次郎さん死去 75歳

ラリードライバー 篠塚建次郎さん死去 75歳

パリ・ダカール・ラリーで日本人初の総合優勝を果たした山梨県北杜市在住の世界的なラリードライバー、篠塚建次郎さんが、18日午前、長野県諏訪市の病院で膵臓がんのため亡くなりました。
75歳でした。

篠塚建次郎さんは、大学卒業後、自動車メーカーに就職し、社員ドライバーとして1986年から、アフリカを主な舞台に開かれていた世界で最も過酷と言われるラリー「パリ・ダカール・ラリー」に参戦しました。
1997年には、日本人初の総合優勝を果たすなど、活躍を続けてきました。
レースに参戦するとともに、ゴールにもなっているセネガルに2002年、小学校を設立し、毎年、文房具を寄付するなどの支援活動も続けてきました。
篠塚さんは、ラリー競技の認知度を高めるとともに、アフリカでの教育環境の向上にも尽力するなど社会貢献活動が認められ、おととし、日本自動車殿堂に殿堂入りしました。
篠塚さんは35年ほど前から北杜市に住み、70歳代になっても、サハラ砂漠で開催されるラリーに参戦するなど活動を続けていました。
妻の篠塚ひろ子さんは、「この3週間、篠塚建次郎は頑張って頑張って、サハラ砂漠と闘ってきたのだと思います。本当によく走り続けました。どうぞ皆さまも、篠塚を褒めてやって下さい。長く応援いただき、ありがとうございました」などとコメントしています。
葬儀は家族のみで行い、後日、お別れの会を開くということです。