水素エネルギーに理解を深めてもらうイベント 始まる 甲府市

山梨県が脱炭素社会の実現に向けて普及を目指している水素エネルギーについて理解を深めてもらうイベントが、8日から甲府市で始まりました。

山梨県は、脱炭素社会の実現を目指して、再生可能エネルギーを利用して二酸化炭素を排出せずに水素を生み出す「P2Gシステム」と呼ばれる仕組みの普及を目指しています。
県は、水素エネルギーについて理解を深めてもらうイベント、「やまなしミライエネルギーフェス」を、8日と9日の2日間、開いています。
初日の8日は県立図書館で、水素に関する講演が行われ、山梨県の担当者はP2Gシステムは設備の規模が1.5メガワットと再生可能エネルギーを利用して水素を作り出す施設としては国内で2番目に大きく、そこで造られた水素はすでに県内のほか東京都内でも利用されていることなどを説明していました。
このほか、会場には、山梨大学で行われている水素を使う燃料電池などの研究を紹介するパネルも展示され、訪れた人たちは、担当者から熱心に話を聞いていました。
9日は甲府市の米倉山で施設の見学会などが行われます。
県環境・エネルギー政策課の加藤栄佐課長は、「山梨県には水素研究では、全国有数の施設があり、あすは見学ツアーも企画されているので、ぜひお越しください」と話していました。