富士山登山者に通行料2000円求める条例案可決 山梨県議会

富士山の登山者の適正な管理に向けて5合目の登山口にゲートを設置し1人2000円の通行料を求めることなどを盛り込んだ条例案が4日、県議会で可決されました。

富士山の登山者数は去年の夏山シーズン、コロナ禍前とほぼ同じ水準に回復する一方、夜通しで一気に山頂を目指す「弾丸登山」や登山者のマナー違反が問題となっています。
そのため県は登山者の適正な管理に向けて5合目の登山口にゲートを設置し、1日あたりの登山者数を制限することなどを盛り込んだ条例案を2月の定例県議会に提出し、4日開かれた本会議で全会一致で可決されました。
この中で県はすでに導入されている任意の協力金1000円とは別に1度の登山で1人につき2000円の支払いを義務化することとしていて、これにより山梨県側からの登山には3000円が必要になります。
また規則で定める時間帯にゲートの通行を制限することや登山道やその周辺で安全管理を行う誘導員らが登山者のマナー違反を指導できる権限が与えられることになります。
この条例はことし7月1日の山開きに合わせて施行されます。