山梨県内 去年 登山中のけが人 73人 死亡18人

去年、県内で登山中にけがをした人は70人余りと、過去5年間で2番目に多かったことが警察のまとめで分かりました。
また、18人が死亡していて、警察は迅速な通報・救助のため複数での登山などを呼びかけています。

警察によりますと、去年、県内では145件の山岳遭難が発生し、遭難者は新型コロナの感染拡大前とほぼ同じ水準の157人に上りました。
このうちけがをした人は73人で過去5年間で2番目に多くなりました。
けが人の増加は3年連続で、大幅に減少した4年前のおよそ1.6倍に増えました。
また、死亡したのは18人で、前の年と比べて1人の減少にとどまりました。
遭難の原因別にみると、滑落が41件、28%と最も多く、次いで転倒が35件、24%でした。
遭難した人のうち、東京や神奈川県など首都圏を中心に県外からの登山者が大半を占め、海外から登山に訪れた人も1割ほど確認されました。
警察はかつて登山をしていた人などが去年5月の新型コロナ5類移行による行動制限の緩和で登山を再開する動きが今後も続くとみています。
警察は通報や救助の遅れを防ぐために複数で登山することや登山用アプリのGPS機能などで常に自分の居場所を確認することなどを登山者に呼びかけています。