「新山梨環状道路」の一部 事業化候補として検討開始 国交省

甲府盆地を一巡する幹線として建設が進められている「新山梨環状道路」の一部区間について、国土交通省は1日、新年度・令和6年度の事業化に向けた候補として検討を始めたと発表しました。
長崎知事は臨時会見を開き、事業の推進に全力を尽くす考えを示しました。

「新山梨環状道路」は、甲府市周辺を一巡し、自治体間の連絡を強化するために建設が進められている全長43キロメートルの幹線道路です。
県によりますと、このうち国が整備を請け負う甲斐市牛句と甲府市桜井を結ぶ北部区間は、大規模なトンネル工事が必要で多額の費用がかかることもあり、事業化が進んでいませんでした。
国土交通省は1日、この区間の一部、甲府市の桜井と塚原の間の5.5キロについて、新年度の事業化に向けた候補として検討を始めたと発表しました。
国土交通省は今後、山梨県など候補事業のある自治体や学識経験者などで作る委員会の意見を聴いた上で、審議会を開いて新年度の新規事業として採択するかどうか判断することにしています。
全線整備に向け新年度の事業の候補になったことを受け長崎知事は1日、臨時会見を開き、「未事業区間が、事業化に歩みを進めることになりました。交通の円滑化のためには全線整備が重要です。県は、環状道路に関するさまざまな事業の推進に全力を尽くします」と話していました。