派閥からの金を報告書不記載 知事「率先して透明性示す決意」

長崎知事は26日の県議会で、みずからが代表を務める資金管理団体が自民党の派閥から受け取った収入を政治資金収支報告書に記載していなかった問題を踏まえ、「率先して政治資金の透明性を示す決意で取り組んでいく」と説明しました。

26日行われた2月定例県議会の代表質問で、立憲民主党などで作る会派「未来やまなし」の議員が、長崎知事が代表を務める資金管理団体が自民党の二階派から受け取った1182万円を、政治資金収支報告書に記載していなかった問題について質問しました。
これに対し、長崎知事は「会計処理の不手際について改めて深くおわびします」と述べたあと、派閥側から会計処理の方針が示されないまま現金を預かり、処理を失念していたいきさつなどを説明しました。
そして再発防止に向けて「業務上の不備や懸念については直接、把握・監督できるよう体制を整備した」としたうえで、今後について「県民からの無用な疑念を招くことがないよう、率先して政治資金の透明性を示す決意で取り組んでいく」と述べました。
このほか、26日の県議会で長崎知事は、富士山の吉田口登山道の再興に向け、富士山信仰の実態に関する調査・研究を行うことや、災害に備えて人工衛星で広範囲の被害状況を把握するシステムの導入を検討する方針を示しました。