山梨県 富士山5合目にゲート設置 決済システムの導入を検討

富士山の適正な登山者数の管理のため、県は5合目に設置するゲートを通行する際に、山小屋の宿泊者を確認するシステムや、通行料を支払うための決済システムの導入を検討していくことを明らかにしました。

県は富士山の安全な登山のための対策として5合目の登山口にゲートを設置し、登山者の通行を制限することなどを盛り込んだ条例案を2月定例県議会に提出しています。
22日は県議会の代表質問が行われ、長崎知事は「ことしの夏から新たな条例に基づいて登山規制を実施し、山頂付近の混雑防止や弾丸登山、マナー違反への指導強化を図っていく」と述べました。
その上で、5合目のゲートを通行する際に、山小屋の宿泊者かどうかを確認するためのシステムや、1人2000円の通行料などの支払いのために決済システムを新たに導入すること、さらに登山道の通信環境の改善に向けて検討を進めていくことを明らかにしました。
また、ふもとから5合目の対策として「富士山登山鉄道構想」を提案しているとして、来訪者の分散化を図る考えも重ねて示しました。
長崎知事は「県では富士山5合目より下と上の対策を分けて行うこととした。対策を進め、その魅力や価値の向上に全力で取り組んで行く」と述べました。
一方、新年度から小学4年生まで対象が拡大される県内の公立小学校の少人数学級について、長崎知事はすべての学年での導入に向けて検討委員会を設置し、議論を進めていく考えを示しました。