日銀甲府支店 2月の景気判断を9か月連続で据え置き

日銀甲府支店が公表した今月・2月の景気判断は、「一部に弱めの動きがみられるものの、持ち直している」として、9か月連続で判断を据え置きました。

日銀甲府支店の浜野邦彦支店長は今月記者会見し、県内の景気判断にあたる「金融経済概観」を公表しました。
それによりますと、個人消費は、宿泊・土産物や運輸など観光関連が好調だとして「物価高の影響を受けつつも、回復している」とする判断を9か月連続で据え置きました。
浜野支店長は、「個人消費のデータは弱含んでいるが、暖冬による冬物衣料や暖房器具などの販売の落ち込みといった季節要因があるとみられ、今後の推移を慎重に見ていきたい」と述べました。
また、生産は海外経済の回復ペースの鈍化などの影響で、生産用機械や電気機械の需要が弱い状況にあるとして、「弱めの動きがみられている」とする判断を10か月連続で据え置きました。
そして、県内の景気について「一部に弱めの動きがみられるものの、持ち直している」とする判断を9か月連続で据え置きました。
今後の見通しについて浜野支店長は「当面は観光需要などにも支えられて持ち直しが続くと考えているが海外経済や賃金・物価の動向などによっては見通しどおりにならない可能性もあり、十分に注視していく必要がある」と述べました。