お地蔵様に願い事 “厄除地蔵尊祭り”始まる 甲府 塩澤寺

お地蔵様が年に一度だけ耳を開いて願い事を聞き入れてくれると伝わる甲府市の「厄除地蔵尊祭り」が、13日から始まりました。

甲府市湯村の塩澤寺で行われる「厄除地蔵尊祭り」は、江戸時代に盛んに行われるようになったとされ、毎年2月13日の正午から翌日の正午にかけて、本尊のお地蔵様が耳を開いて願い事を聞き入れ、災いを逃れることができると言い伝えられています。
祭りが行われる間、本堂のお地蔵様のひざの上に、ふだんは別の建物にいる箱に入ったお地蔵様を乗せて、僧侶が夜通しで祈とうします。
訪れた人たちは長い行列をつくり、順番がくると、お地蔵様とひもでつながれた鈴を鳴らして手を合わせ、1年の健康などを祈っていました。
甲斐市から家族と訪れた20代の男性は「ことしに入ってすぐ、事故に遭ったり病気になったりしたので、お参りに来ました。普通に過ごせる1年になればいいなと思います」と話していました。
塩澤寺の佐藤實柾住職は「いまあることに感謝しながら、それでも困っていることやこうなりたいということに努力していただき、お参りしていただければと思います」と話していました。