リニア新幹線工事 適正な価格設定などでJR東海に要望書

資材価格の高騰が続く中、リニア中央新幹線の県内の工事について、地元の建設業者の負担が増えないよう、県と建設団体がJR東海に対し、適正な価格設定などの対応を求める要望書を提出しました。

長崎知事と県内の建設業者の団体の代表たちは7日、東京都内のJR東海品川本社を訪れ、宇野護副社長と面会しました。
この中で長崎知事は、「下請け建設企業の経営の安定、健全性を確保するための配慮をお願い申し上げたい」と述べたうえで、リニア中央新幹線の県内工事における資材や燃料の価格高騰への対応について、宇野副社長に要望書を手渡しました。
要望書では工事の発注者であるJR東海と元請け業者の間での適正な価格設定と工期の確保や地元経済の活性化のため、県内企業の受注拡大などに対する配慮を求めています。
そして非公開で意見交換が行われ宇野副社長は、「工事の契約における資材価格設定などは元請け業者との契約にのっとり適切に対応していく。引き続き、協力をいただきながら工事を進めていきたい」と述べたということです。
面会のあと長崎知事は記者団に対し、「いずれも前向きな回答をいただいたと思っている。甲府から品川までの間の工事はしっかり進めて、着実に進捗しているので、適正な発注・受注によってみんなで作り上げていくという機運が高まれば、着実な進展につながると思う」と述べました。