弱視のバイオリニストらの寄付で購入 楽器の受納式 甲府市

視力の弱い視覚障害がある子どもたちの教育に役立ててもらおうと、甲府市出身で弱視のバイオリニストらが寄付したお金で購入した楽器の受納式が甲府市で行われました。

甲府市出身のバイオリニスト、淺川那由多さんとシンガーソングライターの神部冬馬さんは、視力の弱い視覚障害がある子どもたちの教育に役立ててもらおうと、甲府市にチャリティーライブの売り上げの一部、10万円を寄付しました。
甲府市は、この寄付金でドラムやマラカスなど8つの楽器を購入し、31日は淺川さんと神部さんが甲府市役所を訪れ、楽器の受納式が行われました。
この中で淺川さんは自身も弱視の障害があるなか音楽活動を続けてきたことに触れ「自分と同じ境遇の子どもたちに豊かな教育環境を届けられたらと思います」と話すと、甲府市教育委員会の松田昌樹教育長は「寄付金を提供してもらいたくさんの楽器を購入できました。子どもたちには、楽器に触れて音楽の楽しさを知ってほしい」と感謝の言葉を述べていました。
このあと淺川さんと神部さんは楽器を手に取って演奏していました。
淺川さんは「音楽は視覚障害があってもできるものなので、子どもたちも楽器に触れることで人生が豊かになるきっかけになればいいと思います」と話していました。