小学6年生が手すき和紙の卒業証書づくり 山梨 市川三郷町

和紙づくりが盛んな市川三郷町で3月に卒業を控えた小学6年生が手すき和紙の卒業証書づくりを行いました。

市川小学校は伝統工芸の手すき和紙を学んでもらおうと40年余り前から毎年この時期に6年生が手すき和紙の卒業証書づくりを行なっています。
26日は6年生39人が午前と午後に分かれて町の手すき和紙工房を訪れ、和紙職人から手すきの手順や注意することの説明を受けると作業に入りました。
子どもたちは職人に手を添えてもらいながらミツマタの繊維の入った液の中に木の枠を入れてすくい上げ、液が均等になるよう前後左右に揺らして水きりをしました。
このあと、木の枠から外して機械で水分を吸い取ると中央にリンドウをデザインした学校の校章がくっきりと浮かび上がりました。
子どもたちはこの作業を2回行って、2枚の卒業証書の用紙をすき上げました。
男子児童の1人は「動画で見るよりも難しかったです。これからこの町にこの技術が無くならないよう受け継がれていってほしいです」と話し、女子児童の1人は「自分で卒業証書を作るのは新鮮で楽しいです」と話していました。
26日子どもたちがすいた卒業証書は3月19日の卒業式でそれぞれに手渡されるということです。