作品の展示通じ美術館を身近に 山梨県立美術館で催し

さまざまな人が参加して制作した作品の展示などを通じて、美術館を身近に感じてもらう催しが、24日から山梨県立美術館で始まりました。

山梨県立美術館では、美術館を身近に感じてもらおうと「みんなでつくる美術館」、「みなび」と題して、誰でも参加できるワークショップを開催し、そこで制作された作品を展示する催しを毎年、開いています。
24日から始まったこの催しでは、県内在住のアーティストなどが講師を務めたワークショップで、参加者合わせておよそ230人によって制作された作品が展示されています。
このうち、富士山を題材にした作品は、6つに分けられた台紙に26人の参加者が思い思いの絵を描き、それらを組み合わせて縦およそ3メートル、横およそ4.8メートルの巨大な富士山が表現されています。
また、新型コロナウイルスの流行が落ち着いたため使われなくなった透明のアクリル版を使って、両面からお互いの似顔絵を描いた作品も展示されています。
美術館を訪れた30代の女性は、「子どもたちが楽しく、エネルギッシュに描いているものから緻密なものまでいろいろな作品を見ることができて楽しかったです」と話していました。
山梨県立美術館の学芸員の太田智子さんは「新型コロナが落ち着き、みんなが集まって作った作品が展示されているので、この展示会の中に1つの小さな山梨を感じてほしい」と話していました。
この催しは来月4日まで開かれています。