北杜産廃問題で調査委が再発防止策めぐり意見交換 山梨

北杜市に運んだ大量の建築廃材を業者が違法に保管している問題で、県の対応を検証する調査委員会が23日開かれ、情報共有や事務対応マニュアルの改善など再発防止策をめぐって意見が交わされました。

南アルプス市の解体工事業者は建築廃材の木くずを北杜市武川町に搬入し、法律の上限を大幅に超えて保管し続けているとして去年11月に県から改善命令が出されました。
その後、県はこれまでの指導などの対応が適切だったかを検証する第三者委員会を立ち上げて調査を進めていて23日、3回目の会合が非公開で開かれました。
会合では前回、関係職員に行った聞き取りで、情報共有のあり方に課題があったことや、指導や命令を出す明確な基準がないとわかったことを踏まえ、県の対応への評価と再発防止に向けた意見が交わされました。
この中で出席した委員からは県の対応について、違法性があるとは言えないとか不適切な部分もあり反省すべき点はあったなどという評価が示されました。
そのうえで再発防止に向けて関係部署間での情報共有と連携の強化や改善命令などを出す場合の判断基準を具体化するなど事務対応マニュアルを改善すべきだなどといった意見が出されました。
第三者委員会は今後、これまで出た意見を踏まえて報告書案を作成し、最終的な取りまとめを行うことにしています。