節分を前に 福豆づくり最盛期 甲府の豆菓子店

来月3日の節分を前に、甲府市の豆菓子店では福豆づくりが盛んに行われています。

甲府市にある明治36年創業の「三枝豆店」では、11月下旬から節分用の福豆づくりが始まっていて、今、最盛期を迎えています。
使われている豆は、香りや甘みが強い北海道産の袖振大豆です。
福豆作りでは豆を10時間、水に浸したあと一晩寝かせ、ガスの直火でこうばしさを、遠赤外線の熱で甘みを引き出していきます。
この時期は多いときで1日100キロの豆をいっていて、店主の三枝正明さんは豆を手に取って感触を確かめたり、パチパチと豆がはじける音を聞いたりしながら、じっくりと福豆を作っていました。
三枝さんによりますと、近年は新型コロナウイルスによる影響で豆まきの機会が減り、注文が少なくなっていましたが、ことしはコロナ禍前の9割ほどまで回復しているということです。
一方、豆をいるのに必要なガスや電気、それに包装紙などのコストが、去年に比べておよそ1割ほど上がっているということですが、一部の商品を除いて価格は据え置いています。
三枝さんは「明るく健康な福がたくさん来るように一生懸命豆をいっているので、節分では『鬼は外、福は内』と大きな声をあげて豆まきをしてもらいたいです」と話していました。
福豆作りは来月の節分当日まで続くということです。