「AIデマンド交通」バス運行の実証実験始まる 笛吹

AI=人工知能が最適なルートを導いて運行する乗り合いバスの実証実験が笛吹市で始まりました。

15日は、運行の開始に合わせて笛吹市役所で式典が開かれ、山下政樹市長や運行を担う事業者の代表らが出席しました。
出席者が運行の安全を祈ったあと、8人が乗車できるバス3台が市役所を出発しました。
実証実験が始まったバスは「AIデマンド交通」と呼ばれ、事前に登録した利用者が電話やスマートフォンのアプリであらかじめ決められたおよそ200か所の地点で乗り降りする時間を予約します。
AIは、予約状況などをもとに最適なルートを導き出して運行します。
利用者が自宅などに近い場所で希望する時間に乗り降りできるのが特徴です。
運賃は、中学生以上は300円、75歳以上や障害がある人は200円、小学生は100円、乳幼児は無料です。
市は来年3月末まで高齢化が進む地域などでこのバスを運行し、利用者数やルートを検証した上で将来的に運行を市内全域に広げたいとしています。
笛吹市企画課の山浦大樹主任は「市全域をカバーする公共交通の実現を目指して実証を始めました。高齢者から若者まで乗る機会をぜひ作ってほしい」と話していました。