ミレーの名画を模写 山梨県立美術館で催し

絵画との距離を縮めてもらおうと山梨県立美術館で3日、ミレーの名画を模写する催しが開かれました。

甲府市にある山梨県立美術館は19世紀のフランスの画家、ジャン=フランソワ・ミレーの作品をおよそ70点所有しています。
3日、美術館では、ミレー作品を模写する催しが開かれ、県内や東京から訪れた家族連れなどおよそ120人が参加しました。
参加者は手本を12作品の写真の中から選んで模写にとりかかると、タッチや色使いなどをのぞき込むように眺めては、ペンや色鉛筆でこまやかに描き続け、1時間ほどで絵を完成させました。
3日はミレー作品の前での撮影が特別に許可され、手本にした実物と並んで写真に収まる人もいました。
模写に挑んだ6歳の男の子は、「楽しかったです。家に飾りたいと思います」と話し、60代の男性は、「躍動感を意識して描きました。孫に見せて絵を描く楽しさを教えたいです」と話していました。
山梨県立美術館の太田智子学芸員は「よく見てみると、気づかなかったところが見えてくると思う。ことしもたくさん美術館に遊びに来ていただき、ミレーの作品をより深く知っていただきたい」と話していました。
美術館では完成させた絵は記念として持ち帰ってもらい、写真にしたものを今月9日まで館内で展示することにしています。