長崎知事“富士北麓に国際会議場建設 周辺にホテルなど整備”

富士山と周辺地域の魅力向上に取り組む県の組織が開催する講演会が都内で開かれ、長崎知事は富士北麓地域に国際会議を開催できる規模の会議場を建設し、周辺にホテルなどを整備する考えを示しました。

県は、世界文化遺産の富士山や周辺地域の魅力向上に取り組む「富士五湖自然首都圏フォーラム」という組織をつくり、国内外への発信を強化していて、22日は組織の設立から1年を記念した講演会が都内で開かれました。
冒頭、長崎知事は「富士北麓地域を、新たな時代に求められる首都圏にすることを目標に取り組んできた。より多くの国や企業、団体に参画してもらい国際協働プロジェクトを創出すべく尽力したい」とあいさつしました。
そのうえで長崎知事は、この地域に政治や経済のリーダーが集う世界経済フォーラムの年次総会、通称「ダボス会議」を開催できる規模の国際会議場を建設し、その周辺のイベント広場やホテルなどを整備する構想を考えていると説明しました。
このほか、講演会では県が普及を進める二酸化炭素を出さずに製造する「グリーン水素」を活用して地域の交通網に水素自動車の導入を検討するなど地域一帯を「グリーンコミュニティー」に発展させていくことも紹介されました。
講演会にはフォーラムの取り組みに関心を持つ企業の関係者などが出席し、県は取り組みへの参画を募っていました。
このあと長崎知事は記者会見し、「会議場はどういう場所がよいかなど下調べはしており、来年1年間で具体的なアクションが始まるので、いくつかのイベントなどの実績が積み上がっていくなかで実現していきたい」と話していました。