「ラート」全日本選手権 甲府の夫婦が個人総合でそろって優勝

鉄製の輪を体全体で操る競技「ラート」の全日本選手権で、甲府市在住の夫婦、高橋靖彦選手と堀口文選手が男女の個人総合でそろって優勝しました。

「ラート」は直径2mほどの二重の鉄製の輪を操って姿勢や技を競うドイツ発祥の体操競技です。
17日、茨城県つくば市で「ラート」の全日本選手権の決勝が行われ、ともに世界チャンピオンの経歴を持つ高橋靖彦選手と妻の堀口文選手が出場しました。
高橋選手は、直転・斜転・跳躍の3種目でいずれも安定した演技を見せ、個人総合で前人未踏の大会10連覇を果たしました。
特に斜転では、今回の大会のために練習を重ねてきた片手を離して回転する新しい技を初めて成功させ、過去最高得点を記録しました。
また、女子では妻の堀口選手が直転と斜転でこちらも過去最高の得点を出して3大会連続での個人総合優勝を果たしました。
2人は来年7月から8月にかけてオランダで開かれる世界選手権の出場権を獲得しました。
高橋選手は「優勝が決まったときには、うれしいとともに、安堵したというか、ほっとした気分でした。最初、10連覇を目指そうと思って始めたので、ようやくたどりついたなという感じです。来年、オランダで世界選手権があり、僕は個人総合にこだわりがあるので、もう一回個人総合の優勝を目指して、三種目ともにレベルを高めていきたいと思います」と話していました。
また、堀口選手は「今後も2人で山梨で力を合わせて競技を頑張っていきますので、皆さんぜひ、応援よろしくお願いします」と話していました。