南米と日本の大学生 山梨特産ワインなど 展開のアイデア提案

山梨特産のワインやジュエリーなどを南アメリカの市場で展開する方策について、南米と日本の大学生がアイデアをまとめ、県内の企業に提案する会が甲府市で開かれました。

この会は、ビジネスを通じて地域活性化に取り組む人材を育成しようと開かれたもので、ブラジルやアルゼンチン、それにコロンビアや日本の大学生、あわせて20人あまりが参加しました。
学生は、ことし7月からおよそ半年の間、ワインやジュエリーといった特産品ごとに4つのグループに分かれて、南アメリカの市場調査や展開する方策の検討を行ってきたということで、8日、県内企業の担当者を前にアイデアを発表しました。
このうち、ジュエリーについては、▽海外向けの発信を強化するためホームページの多言語化やSNSでの英語の発信に力を入れることや、▽外国人旅行者向けにジュエリーづくりの体験を盛り込んだツアーを売り出すことなどが提案されました。
また、ワインについては、▽南米でさまざまなワインを扱うサブスクリプション=定額利用のサービスで山梨のワインを取り上げてもらうことや、▽南米の日本食レストランを中心に売り込みを図るといったアイデアが出されました。
発表を聞いた甲州市のワイナリーの内田圭哉常務は、「ビジネスのヒントになりそうな内容が多くありました。今後に生かしていきたいです」と話していました。
また、参加したコロンビア人の学生は、「これからも日本とコロンビアのビジネスに関わっていきたいです」と話していました。