コメを偽って表示し販売か 卸売り会社に山梨県が是正指示

韮崎市にあるコメの卸売り会社が袋詰めのコメを「武川米こしひかり」などと偽って表示して販売したとして、県は7日、この会社に食品表示法に基づいて適正な表示に是正するよう指示しました。

県から是正指示を受けたのは韮崎市龍岡町下條南割でコメの卸売りなどを手がける「T・Mプライズ」です。
県によりますと、この会社はおととし11月から去年5月までの間に袋に「武川米こしひかり」、原料玄米の欄に「山梨県産」や「コシヒカリ」などと表示した袋詰めのコメについて、実際には異なる産地や種類のコメを混ぜて販売していたということです。
おととし、県の調査で発覚し、その後ことし7月にかけて会社などへ立ち入り検査を行ったところ、少なくとも6676キロが小売店などに納品されていたということです。
このため県は、原材料の適正な表示などを定めた食品表示法に基づいて、7日、表示の改善や再発防止策の実施などを指示しました。

県から是正指示を受けたコメの卸売会社の社長は、NHKの取材に対し、「当時、コロナ禍で人手不足もあり、従業員が入れ替わる中で指導が行き届かず間違えて違う種類のコメを混入してしまったと思われる。内部の体制を見直し、今後は誤りのないように改善に努めたい」と話しています。