富士山登山鉄道構想 知事「地域の価値高めるためLRTを」

県が検討を進める「富士山登山鉄道構想」について、長崎知事は7日の県議会で、「地域の価値を高めていくために必要だ」と述べて重ねて理解を求め、議論を続けていく考えを示しました。

12月の定例県議会は7日、代表質問と一般質問が行われました。
この中で「富士山登山鉄道構想」をめぐり県が有効としている「LRT=次世代型路面電車」の活用について、長崎知事は「オーバーツーリズム対策だけでなく、地域の価値を高めるために必要となるグリーンモビリティだ」と述べました。
そして、地元などから「電気バスで十分だ」という意見が出ていることに対し、運行上の課題があることやふもとや5合目のバスターミナルが「LRT」の駅舎に比べ魅力向上につながらないという指摘もあると説明しました。
また、長崎知事は「LRT」は富士山周辺の地域にも路線を延ばして二次交通網の基幹路線とすることも可能で、電気バスと組み合わせることで住民や観光客の移動の利便性を高めることができるとして、重ねて理解を求めるとともに、議論を続けていく考えを示しました。
一方、富士山の入山管理をめぐり、観光文化・スポーツ部の落合直樹部長は、現在、道路法などによって規制が困難となっていることから、登山道の一部を道路の位置づけから外して登山者数や時間帯によって閉鎖することも選択肢の1つとする見解を示しました。