富士吉田市アンケート調査 「富士山登山鉄道構想」に反対6割

富士吉田市は、県が検討を進めている「富士山登山鉄道構想」について、インターネット上で行っているアンケート調査の中間報告を発表しました。
それによりますと、回答者の6割が構想に反対しているということです。

県は、富士山の環境保全などのため、有料道路の「富士スバルライン」の道路上に新たに「LRT=次世代型路面電車」を整備する「富士山登山鉄道構想」の検討を進めています。
地元の富士吉田市は、この構想に対する考えを広く把握しようと、10月から市の公式ウェブサイトで、アンケート調査を実施しています。
これについて、富士吉田市の堀内茂市長は、6日の定例会見で中間報告を明らかにしました。
それによりますと、先月末までに全国の1万2531人が回答し、居住地の割合は関東地方が最も多く39%で、富士吉田市は10%となっています。
構想についての賛否は全体の▽61%にあたる7589人が「どちらかと言えば反対」、「反対」と回答し、▽39%にあたる4942人が「どちらかと言えば賛成」、「賛成」と回答したということです。
市によりますと、ほかの質問で▽「構想を知っている」、▽「富士山の登山経験がある」、▽「富士吉田市に住んでいる」と回答した人の多くが、構想に反対する傾向がみられたということで、今月末までアンケート調査を続けたいとしています。
堀内市長は「比較的、賛成が多かったと思う。多くの人に富士山の置かれている状況を理解してもらう活動の必要性を感じている」と話しています。
一方、構想をめぐり県は先月、地元の富士吉田市と山中湖村で住民向けの説明会を行い、今後も丁寧な説明に努めるとしています。