山梨大学 すぐれた研究成果挙げた女性研究者を表彰

山梨大学がすぐれた研究成果を挙げた女性研究者に贈る賞にマウスの受精卵をほぼ無重力で正常に育てることに世界で初めて成功した研究に関わった助教らが選ばれ、5日、表彰式が行われました。

山梨大学は毎年、すぐれた研究成果を挙げた学内の女性研究者に「男女共同参画学術研究奨励賞」を贈っていて5日、甲府市のキャンパスで表彰式が行われました。
ことしは、優秀賞に発生工学研究センターの若山清香助教、奨励賞に医学部附属病院検査部の大石沙織助教が選ばれ、表彰状が手渡されました。
若山助教はJAXA=宇宙航空研究開発機構などと行った国際宇宙ステーションでの実験でほぼ無重力の環境でマウスの受精卵を正常に育てることに世界で初めて成功した功績が認められました。
また、大石助教は血小板にある特定のたんぱくが筋肉の細胞が壊れる「横紋筋融解症」に伴う腎不全の悪化に関わっていることを発見したことなどが認められました。
表彰を受けた若山助教は「女性研究者のいるラボは女性が集まりやすい『女性ホイホイ』になっているという話もあるので、『リケジョ』や『男女共同』という言葉が使われなくなる日まで『女性ホイホイ』として頑張りたい」と話していました。
大石助教は「ひとつひとつ目の前のことをやっていく中でこの賞につながったので、大それたことだと思わずに興味のある方は研究の道に足を踏み入れてほしい」と話していました。