日本とオーストリアの政府関係者など“脱炭素シンポジウム”

日本とオーストリアの政府関係者や研究者などが、脱炭素社会の実現に向けて意見を交わすシンポジウムが21日、甲府市で開かれました。

日本とオーストリアは、両国の交流促進などにつなげようと、さまざまな課題について議論するシンポジウムを毎年、交互に開いています。
25回目のことしは、脱炭素社会に向けた水素や林業の取り組みをテーマに初めて山梨県で開かれ、甲府市のホテルには外務省の担当者や大学教授など両国の関係者およそ70人が集まりました。
この中で山梨大学の犬飼潤治教授が水素の利用について講演し、山梨県では、二酸化炭素を出さずに製造される「グリーン水素」に関連した研究が進んでいることや、長持ちして持ち運びもできるエネルギーとしての水素の利点について説明しました。
そのあとオーストリアの担当者が、勤務している自動車メーカーでは電気自動車だけでなく、水素で走る燃料電池車の導入に向けた取り組みも進めていることを紹介していました。
関係者たちは午前中、甲府市にある水素関連の研究施設を視察したということで、22日は外交について意見を交わすほか、鳴沢村の広場で記念植樹などが予定されています。