ウクライナ産羽毛で布団生産 駐日大使が工場見学 富士吉田

ロシアの軍事侵攻が続くウクライナの駐日大使が富士吉田市を訪れ、市内の工場で、ウクライナ産の羽毛を使って布団が作られる様子を見学しました。

ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が、18日、訪れたのは富士吉田市の工場です。
富士吉田市はロシアの軍事侵攻が続くウクライナを支援しようと、ことし7月から、ウクライナ産のガチョウやアヒルの羽毛を使った布団をふるさと納税の返礼品に加えていて、コルスンスキー駐日大使は布団が作られる工程を見学しました。
この中で、工場の担当者は富士山の地下水で羽毛を洗い細かな汚れやほこりを取り除いていることや、職人が一つ一つ手作業で布団に羽毛を詰めていることなどを説明しました。
視察のあと、コルスンスキー駐日大使は「日本の会社にウクライナ産の羽毛をたくさん買ってもらえてとてもうれしい。現地で羽毛づくりに携わる人たちが,給料を受け取ったり、税金を払ったりして、生活を続けることができるのは重要なことだ」と話していました。
市によりますと、この布団の返礼品には17日までに103件の寄付が寄せられていて、金額の一部は大使館を通じてウクライナに送られます。