福祉・介護の就職面接会 仕事のやりがいなど説明 甲府

深刻な人手不足に直面している福祉・介護業界の就職面接会が10日、甲府市で開かれ、採用担当者は、訪れた人に対して仕事のやりがいなどを熱心に説明していました。

就職面接会は、県内の4つのハローワークが福祉・介護などの業種を対象に甲府市で開き、県内24の事業所が参加しました。
会場には、高齢者の体の不自由さを疑似体験するコーナーも設けられ訪れた人は、重さ10キロのベストや前かがみの姿勢になるベルトを身につけるなどして高齢による動きづらさを感じていました。
体験した50代の女性は、「こんなに歩きづらいとは思っていませんでした。今後に生かせるよう仕事探しも頑張りたい」と話していました。
事業所が設けた面接のブースでは、採用担当者が福祉や介護の仕事のやりがいや魅力を熱心に説明する姿が見られました。
面接に訪れた人は、職場の雰囲気や勤務時間、待遇などについて質問を重ねていました。
介護事業所の面接に来た60代の男性は、「母の介護をしているので、理解のある施設を探したい。働きながら資格が取れる職場であることを重視しています」と話していました。
笛吹市の高齢者介護施設の採用担当者は、「人手不足は年々深刻になっていて、介護サービスにも影響が出かねない状態です。よい人材を獲得したいが、まずは介護の仕事に興味を持ってもらえるように頑張りたい」と話していました。