「日韓知事会議」6年ぶりに山梨県で開催

日本と韓国の知事などが参加する「日韓知事会議」が1日、6年ぶりに山梨県で開かれています。
夕方からの会議を前に関係者は県内で水素エネルギーに関連する施設を視察したり、両国の友好を深める記念植樹を行ったりしました。

水素エネルギーに関連した県などの研究拠点になっている甲府市の米倉山には午前中、日韓の関係者およそ10人が視察に訪れました。
一行はまず「P2Gシステム」と呼ばれる、県が開発を進めている新たな技術などについて説明を受けたあと、施設を見学しました。
「P2Gシステム」は太陽光などの再生可能エネルギーで水を電気分解して「グリーン水素」を作る仕組みで、一行は担当者に質問しながら山梨県で進む脱炭素社会の実現に向けた取り組みを学んでいました。
午後からは鳴沢村にある広場で会議の開催を記念した植樹が行われました。
両国の関係をより深めるために企画され、植樹に先立って長崎知事は「植えた木を大切に育て、日韓の友好な関係づくりに貢献していきます」とあいさつしました。
その後、日韓の参加者は2人1組でスコップで土を運ぶなどしてイロハモミジの苗木6本を協力して植えていました。
イロハモミジは山梨県の「県の木」でもあるカエデの一種で「大切な思い出」や「調和」などの花言葉をもつということです。