小学校で地区で初の大規模な体験型防災イベント 甲府

関東大震災から100年にあわせ、子どもも含めて地域の人に防災について考えるきっかけにしてもらおうと、体験型の防災イベントが甲府市の大里小学校で開かれました。

「おおさと防災フェスタ」は、関東大震災から100年のことし地元の自治会などが初めて企画し、会場の大里小学校には合わせて18の体験ブースが設けられました。
このうち、特殊な車両で最大で震度7までの地震の揺れを体験できるコーナーでは、いすに座っていた参加者が揺れを感じると机の下に隠れ、頭を守る姿勢を確認していました。
また、バケツリレーによる消火を体験するコーナーでは、参加者が協力して水の入ったバケツを次々と手渡していき、素早く火を消す手順を学んでいました。
参加した小学3年生の男の子は「みんなでバケツを手渡すと1人で運ぶより早いことを学びました」と話していました。
小学6年生の女の子は「きょう体験した揺れが実際に起きたら怖いと思いました。ふだん味わえない体験をして、災害への備えをしっかりしたいと感じました」と話していました。
大里地区自治会連合会の田中敬二会長は「全国で大きな災害が発生している中、子どものころから防災を意識する機会になればよいと思う。さまざまな体験を通じて楽しみながら学んでほしい」と話していました。