市川三郷町「財政危機非常事態宣言」後初の住民説明会

先月、財政非常事態宣言を出した市川三郷町で、宣言後初めて17日夜、町が財政状況などを説明する住民説明会が開かれました。

17日夜、三珠地区で開かれた説明会には住民およそ100人が出席しました。
この中で町は、人口減少に伴い町税が減少していく一方、人件費など、削ることができない費用が出費のほとんどを占め、このまま事業の見直しを行わなければ、7年後に財政破綻の危機に陥るため、公共施設の集約などを検討する必要があることを説明しました。
これについて住民からは、「町の財政状況を理解していなかった。これからどう改革をするのか、進捗を住民に共有してほしい」という要望や、「宣言をすることで、若い人たちが、町から離れることにつながらないのか」といった不安の声があがりました。
これに対し、遠藤町長は「今の状態は、破綻ではなく、このまま同じ状況が続けば破綻する可能性があるということです。新しい町づくりに切り替えれば必ず未来は開けます」などと述べ、今後、町が進める行財政改革への理解を求めました。
町民の女性は「人数が少ない小学校が合併するということに、いきなりなるのではということが頭に浮かび、不安になりました。少子化は、子どもが安心して育てられないから起こるので、そうならないようにしてほしいです」と話していました。
市川三郷町は、18日と20日も住民説明会を開き年内にも行財政改革の計画を公表する方針です。