明治の鉄道王 雨宮敬次郎の業績など紹介するパネル展 甲州

現在の甲州市出身の甲州財閥のひとりで、明治の鉄道王と称された雨宮敬次郎の業績などを紹介するパネル展が甲州市で開かれています。

このパネル展は、中央本線開通120年を記念した企画展として開かれていて、パネルや写真など17点が展示されています。
このうち、東京から甲府までの線路のルートが書かれた地図は明治22年、東京、八王子間に走っていた鉄道を山梨まで延ばすために雨宮が意見書とともに国に提出したものです。
また、明治39年10月に雨宮の還暦を祝って東京都内の自宅で開かれた盛大なパーティーの様子を描いた絵も展示され、会場に高さ23メートルの富士山が設けられたことや、パーティーは立食形式だったことがうかがえます。
その際に伊藤博文から贈られた色紙も展示されています。
甲州市教育委員会生涯学習課の高野愛主任は、「中央線の開通に尽力した雨宮敬次郎をもっと多くの人に知ってほしいと思い展示を企画しました。本物の貴重な資料などを展示しているので、ぜひ見に来ていただきたい」と話していました。
この企画展は来月27日まで、甲州市の宮光園で開かれています。
休館日は毎週火曜日です。