県産木材の有効活用 杉の香りの炭酸水完成 東京で販売会

県産木材を有効活用しようと、道志村で伐採した杉を使って香りづけした炭酸水が完成し、8日、都内で販売会が行われました。

このほど完成したのは、道志村で伐採された杉の未利用材から抽出した香りをつけた炭酸水、「QINO SODAー杉ー」です。
この炭酸水は、県内への移住者が立ち上げた都留市の企業と東京の企業などとが共同で開発しました。
8日、JR東京駅の構内で行われた販売会では、杉の香りのする炭酸水やこの炭酸水を使ったカクテルが販売され、訪れた人たちは香り付けの方法や商品の特長について説明を受けながら、香りや味を楽しんでいました。
炭酸水は1本900円でオンラインで販売されるほか、都内や県内の小売店や飲食店で販売される予定だということです。
また、売り上げ1本あたり10円が、森づくりのために植林する苗木代に役立てられるということです。
炭酸水を購入した40代の女性は「鼻に抜けるときに香りがあってリラックスしたいときに飲みたくなります。環境とか話題になっているなかで単に利用するだけではなくおもしろい取り組みで魅力的です」と話していました。
都留市の企業の辻康子代表理事は「森や山、林業は一般の方が触れる機会がないと思うので、木はこんな味や香りがすると知るきっかけにしてもらい、本当の森に行ってみようとか関心を持ってほしい」と話していました。