110番通報の間違い電話 増加 大半がスマホから意図せずに

ことし、山梨県警察本部に寄せられた110番通報の間違い電話が8月末までに7000件余りに上りました。
大半がポケットなどに入れたスマートフォンから意図せずにかけられたとみられています。

山梨県警によりますと、ことしに入り、8月末まで寄せられた110番通報はおよそ4万7000件で、このうち間違い電話の件数は7261件に上り、15%を占めました。
去年、間違い電話の件数は、7865件と過去10年間で最多でしたが、8月末の時点で、去年の同じ時期と比べて2900件余り増加し、このままのペースで推移すると去年を上回る見込みです。
間違い電話の急増を受けて、警察がこのうちおよそ300件の間違い電話について発信状況を調べたところ、ズボンなどのポケットにスマートフォンを入れていたのが44%、かばんなどにスマートフォンを入れていたのが16%などと、大半がスマートフォンから意図せずにかけられていました。
警察は110番通報の電話が無言のまま切れた場合、かけ直して安否を確認することにしていて、緊急性の高い通報への対応などに支障が出るおそれがあります。
山梨県警地域課は「意図せずに110番通報をしたことが分かった場合には、折り返しの電話に出て、間違い電話だったことを伝えてほしい」としています。