猫の殺処分減少に向け山梨県がクラウドファンディング

山梨県は殺処分される猫を減らそうと、繁殖を抑える不妊・去勢手術への補助金の費用を募るクラウドファンディングを行っています。

山梨県によりますと、昨年度、県内で殺処分された猫は57匹で、すべて飼い主のいない子猫でした。
こうした状況を受けて県は、不妊や去勢手術にかかる補助金の対象を拡大し、飼い主の有無にかかわらずすべての猫の手術費用を原則として全額を補助するなど、殺処分される猫の数を減らすための事業を強化しています。
これらの一環として県はこうした事業への寄付をクラウドファンディングで募ることになり、先月から専用サイトで受け付けています。
寄付金は不妊や去勢手術にかかる費用に対する補助金や、離乳前の子猫を世話して新しい飼い主へ譲渡する「ミルクボランティア」に必要な物品の購入費用、それに、飼い主のいない猫に不妊や去勢手術を受けさせて地域でえさやりなどを行う「地域猫活動」に取り組む団体へ助成する市町村への補助金などにあてられるということです。
県は来年3月末までに200万円以上を目標に寄付を募っていて、「小さい大切な命を少しでも守るために県民のみなさまの寄付をお願いします」と話しています。