山梨大学 生成AIを教職員向けにきょうから試験導入
山梨大学は授業や研究の質の向上につなげてもらおうと対話式の生成AIのシステムを2日から教職員向けに試験的に導入することになりました。
大学によりますと県内で大学として生成AIを導入するのは初めてだということです。
山梨大学が2日から試験的に導入するのは学内の教職員、およそ4000人が対話式の生成AIを自由に利用できるシステムです。
具体的には、授業や論文などの内容の向上のために使うことを想定しています。
システムを大学として導入することで、入力した情報が生成AIの学習に利用されるリスクがなく、教職員が個別に導入するよりも非常に安価に利用できるということです。
大学によりますと県内で大学として生成AIを導入するのは初めてだということです。
生成AIを巡っては、情報漏えいやプライバシーの侵害などのリスクも懸念されているため、大学は2日午後教職員向けの研修会を開くことにしていて、使用にあたって、機密情報を入力しないことなどを呼びかけることにしています。
また、1か月をめどに使用状況を確認しながら対象を学生にも広げるか検討することにしています。
山梨大学大学教育・DX推進センターの塙雅典センター長は「AIをうまく理解して使っていけば、教育に対して大きな効果があり業務効率の向上にもつながっていきます。正しい活用の方法を見いだしていくためにも、広く学内で使ってほしい」と話していました。