山梨県 介護現場で働く外国人の技術向上を 研修会開催

県内の介護施設で働く外国人の技術向上などにつなげようと、県は日本の介護の特徴について学ぶ研修会を開きました。

研修会は、県の委託を受けた県介護福祉士会が開き、2年ぶりの開催となった今回は、ネパールやインドネシアなど4か国の技能実習生や特定技能の在留資格を持つ外国人あわせて20人余りが参加しました。
4つのグループに分かれた参加者は、はじめに自己紹介に臨み、母国語によるあいさつなどを通じてほかのメンバーと交流を深めました。
研修会では認定介護福祉士の望月知子さんが「介護の基本」をテーマに講義を行い、利用者や一緒に働く仲間を理解し相手を人として認めることが大切だと説明しました。
また、日本には思いをことば以外で表現する文化があることが紹介され、利用者がうなだれている想定で、どのように声をかけたらよいか考える演習も行われました。
県によりますと県内の介護施設で働く外国人は9月時点で少なくとも350人と年々、増加傾向だということで県は就労環境の整備を進めていきたいとしています。
ミャンマーから来日した男性は、「ほかの施設で働く人と知り合えて楽しかった。利用者が何がやりたいのかという気持ちを知ったうえで介護することが大事だと教わりました」と話していました。