小学生がカードゲーム通して森林の持続的な活用学ぶ 甲府

森林を持続的に活用するために何が必要なのか、子どもたちにカードゲームを通して考えてもらおうと、甲府市の小学校でゲームの体験会が開かれました。

この体験会は、県土の8割近くを森林が占める山梨県の子どもたちに、森林について関心を持ってもらおうと、カードゲームを作った地元の新聞社が20日、甲府市の駿台甲府小学校で開いたもので、4年生71人が参加しました。
子どもたちは、森の所有者や行政機関の職員など森に関わる10の役割のグループに分かれてゲームをしました。
それぞれのグループには、「木を伐採する」とか「地元の木で家をつくる」など仕事や生活での行動が書かれたカードが渡され、その中から選んだカードをゲームの進行役に手渡すと、森林の整備状況などのポイントや収入が示されたカードがもらえます。
グループにはポイントなどの目標がそれぞれ決められていて、子どもたちはほかのグループとも相談しながらカードを選び、目標に近づくと歓声を上げて喜んでいました。
参加した女子児童は、「協力するとポイントが増えたので、ほかの役割と協力したほうがいいと思いました。自然がとても大事だと分かったので、これからも大切にしていきたい」と話していました。
また、男子児童は、「土砂崩れなどが起きないように森の守り方を考えていきたい」と話していました。
ゲームを作った新聞社では、今後、全国の学校や企業などで体験会を開き、森林について考えてもらう機会を増やしていきたいとしています。