障害者が作った商品の販路拡大 福祉施設の代表らが知事に要望

障害者の雇用確保などに取り組む福祉施設の代表らが13日、県庁を訪れ、長崎知事に障害者が製造した商品の販路を拡大して賃金の上昇につなげるよう協力を求めました。

13日、県庁で長崎知事と面会したのは、障害者に働く場を提供して自立支援に取り組んでいる甲府市の社会福祉法人「ピースの会」の代表たちです。
この中で理事長の依田正吉さんは、施設で働く障害者たちが製造したペットフードや山梨県特産のあわびの煮貝などの商品を紹介したうえで、ふるさと納税などで全国からの評価も高いと説明しました。
そのうえで、商品を開発しても売る場所がなければ障害者の賃金も上がらないとして、長崎知事に販路の拡大に向けた協力を求めました。
これに対し長崎知事は「賃金アップは重要なことなので、都内にある県のアンテナショップやふるさと納税などでも扱っていきたい」と応じていました。
面会のあと、依田さんは「障害者の自立のためには賃金の上昇が目標となる。全国的に売れる商品を開発することで、山梨県の障害者が豊かになることが大事だ」と話していました。