北杜 高校生が地元の水資源生かした商品作る企業を見学

北杜市の高校生が持続可能な地域づくりを考えようと、地元の水資源を生かして商品作りを行う市内の企業を見学しました。

豊かな水資源を生かした産業が盛んな北杜市では、市内の3つの高校の生徒が持続可能な地域づくりを考えるプロジェクトをことし6月から進めています。
7日は、高校生が市内の4つの企業を見学し、このうち、北杜市高根町でビールを製造している企業には、12人が訪れました。
生徒たちはまず、担当者から、ビール造りにはすべて八ヶ岳の地下水を使っていると説明を受け、工場内を回りました。
そして、水によってビールの味がどのように変わるのかという生徒たちの質問に対し、担当者が酸性やアルカリ性の程度の違いで雑味に影響することや、八ヶ岳の水は長い時間地下で濾過されたきれいな水で、ビール造りに適しているなどと説明すると熱心に耳を傾けていました。
そのあと、地下120メートルからくみ上げた水や、ビール造りに使われた麦芽のかすで作ったクッキーなどがふるまわれ、生徒たちはおいしそうに味わっていました。
参加した生徒は「ただ水がおいしいだけではなく、ph値などもビールの味に影響するとわかった。きょう学んだことを取り組みに生かしたい」と話していました。
北杜市観光課観光振興担当の長坂恵一さんは「高校生の発言力は大きいので自分たちで感じたことを生かして、発信につなげてほしい」と話していました。