山梨県産果物輸出額 去年過去最高の20億7000万円余

桃やぶどうなど、県産の果物の去年1年間の輸出額は、デジタルを活用した販路拡大の取り組みも好調だったことなどから、20億7000万円余りと前の年をおよそ3億円上回り過去最高となりました。

県によりますと、桃やぶどうなど県産の果物の去年1年間の輸出額は、20億7000万円余りとおととしと比べておよそ3億円、率にして18%増え過去最高を更新しました。
輸出額が20億円を超えるのは、統計を取り始めた平成20年以降、初めてです。
品目別では桃が12億1300万円余りと最も多く、ぶどうが8億4700万円ほどなどとなっています。
輸出先は香港がおよそ14億1200万円と、全体の68.1%を占め、次いで台湾が4億8400万円ほどで23.4%となっていて、このほか、シンガポールやマレーシアなどでも輸出額が増えています。
県は、香港での新型コロナの感染拡大による巣ごもり需要の拡大に加えて、販路拡大のために昨年度から始めたフェイスブックを活用したPRなどが好調だったことから需要を押し上げたとみています。
長崎知事は先月31日の記者会見で「国内外のほかの産地との競合など厳しい輸出環境にあったが、生産者やJAなど関係者の努力が実を結び堅調な増加につながった。今後も市場の多様化を質量ともに目指していく」と述べました。